ノベルティグッズにはどんな種類、どんな役割があるのか

駅前を歩けば企業の名前やサービス内容が印刷されたポケットティッシュを配布している姿を朝晩見かけますし、昼間にもちょくちょく目撃します。 エリアによってはボールペンをもらえる事もありますし、缶バッジやグラス、お皿などちょと高価そうな品を無料で配っていることもあります。 なぜそうしたことをするのか、それは宣伝のためで自社の広告が入ったノベルティグッズを配布して名前を覚えてもらおうと、 相手の意識に潜り込もうという作戦でいろいろな媒体を利用しているのです。

言ってしまえば粗品程度のアイテムでも、もらって困ることはありませんし無料で手に入るのなら喜んで受け取ってくれそうな品が用いられます。 数に限りがあったり先着何名様と条件付きの場合もありますが、ノベルティグッズを無料で配布する行為だけを見ればその時点では間違いなく赤字になります。 最もポピュラーで単価の低そうなポケットテッシュでも0円ではありませんし、宣伝文句を印刷したりティッシュ配りのバイトを雇うのに費用は発生します。 皆さんがなにげなく駅前や駅裏でタダで受け取っているポケットテッシュですら製造原価は10円近くになりますし、 缶バッジや入浴剤などもっと上質なアイテムなら単価が数百円になることもあるでしょう。 そんな経費がかかるにも関わらずノベルティグッズを配布する企業が増えているのは、投資に見合う効果が近い将来に得られるからです。

通行人だってその気になれば、お金を払ってノベルティグッズではない純正のポケットテッシュをコンビニやドラッグストアで購入することはできます。 その出費がたいした金額でないことも本人は充分理解していますが、でも無料で手渡されるのならそっちのほうがありがたいでしょう。 今すぐティッシュを使いたい、という状況でなくてもいくつかストックがあると安心ですし、無料で複数貰えるのなら喜んで受け取ります。 そこで本気で感謝しながら「どこが配っているのかな、今度お礼の意味を込めて立ち寄ってみよう」と考える人がいたら企業としては大成功です。 実際にはそんなにうまくはいきませんが、それでもちょくちょく受け取って企業のロゴを目にするうちに本人は自覚していなくても宣伝効果は現れます。 「今日もティッシュ貰った、ラッキー」という感情と同時に目にする企業名は、それだけのことで優良企業だと頭の中では認識されます。 嬉しい気持ちを届けてくれる企業、ほんの数円の積み重ねでそう思ってくれる人が誕生するのがポケットテッシュというノベルティグッズの持つ効果なのです。 そこまで到達するのに時間はかかるかもしれませんし、実際に企業の利益として反映される行動をお客さんがとるまでにはさらに待たなければならないかもしれませんが、 費用対効果を吟味すれば利用価値があると判断する店舗や企業も多くあるのです。

もっと直接的な集客のために店頭で配布、無料だけど応募者だけに配布という形式でプレゼントをすることもありますし、そうなればポケットティッシュよりも 単価の高いメモ帳や革製小物、お菓子などを用いても採算が取れるでしょう。 どんなに素晴らしいサービスを提供する企業でもそのことをユーザーに知ってもらえなければ大繁盛はなかなかしません。 よほど特異なジャンルの業種でない限り客商売は宣伝広告が重要になります。 紙だけの折込チラシでも一定の効果は得られますが、それだけでは目にしてもらえる機会は増えても興味の無い人の視線は素通りです。 そこで次世代の宣伝広告として注目されつつあるノベルティグッズの活用こそ、これからの客商売には必要になってくると私は考えます。 予算に合わせてポケットテッシュ、ボールペン、キーホルダー、缶バッジなどから商材を選択可能ですし、 またターゲットの性別や年齢層に合わせてグッズを決めることでより大きな効果を低予算で生み出すこともできそうです。

今までそちらの知識がなかった人も、これからはどんなアイテムが配布されているのか観察してみると面白いかもしれません。